保護者の皆様へ
この度はミニまちだのサイトをご覧いただきありがとうございます。ここでは、全国で開催されている本プログラムの有用性や、ミニまちだの開催目的などをご説明いたします。

はじめに
この度は、まち作り体験プログラム「こどものまちミニまちだ」にご興味をお持ちいただきありがとうございます。現在、こどものまちの活動は全国各地で開催されています。主催団体も我々のような実行委員会やNPO法人だけでなく、地方自治体による企画としても数多く開催されています。
これだけ多くの団体により開催されているのには理由があります。子供達にとって、地域にとって、そして私達自身にとっても良い事がたくさんあるからです。私自身も小学生の子を持つひとりの親です。子を持つ親として、当事者としてお伝えしたい事があります。
「こんなにも子供に経験させたいと思った遊びは他にはない」
令和の時代に生きる子供達も、私達の子供時代と何ら変わらないのです。色々な事に興味を持ち、好奇心を掻き立てられています。ただ、それを実践する場があまりにも少なくなりました。友達と探検した裏山の雑木林や、大人には内緒にしていた秘密基地で感じたあのワクワクを、ぜひあなたの子供にも体験させてあげたいとは思いませんか。
子供達は無限の可能性を秘めています。自分の子供を信じて、ともに成長できる場『こどものまち』にご賛同いただけますと幸いです。子供達の明るい未来のために、町田市の素敵な未来のために、どうぞよろしくお願いいたします!
ミニまちだ実行委員会
代表 熊切勝夫
「こどものまち」の有用性について
こどものまちを開催している団体の多くは、それをやろうと決意した時から「こうなったらいいな」という思いや目的を持っています。「こどもがまちをつくる」(萌文社)では、これを5つに大別していますが、こどものまちの有用性はまさにこの5つではないかと考えています。
こどものまちが大切にしている事
こども達の遊びと学びの場の提供という大前提はどの会場でも同じかもしれませんが、その先の目指すものは大別すると5つに分けられるようです。
「こどものまち」の出発点(立ち上げの際のこだわり)
1,遊び・創造性
2,参画・主体性
3,自治の体験
4,コミュニケーション
5,教育・仕事
※「こどもがまちをつくる」(萌文社)より引用
1,遊び・創造性
「こどものまち」はこども達にとっての遊び場です。やりたい事をトコトン追及する。そしてその遊びを思いっきりやる事ができます。ここで何をして遊ぶのかをこども達だけでじっくり考える。その過程でこども達の創造性が育まれます。真剣な遊びの延長線上にある学びを、一人でも多くのこどもに見つけてほしいと思います。
2,参画・主体性
「こどものまち」を開催する時には、企画段階からこども達が参加します。「どんなまちにしたいのか」、「どんなルールが必要なのか」、「なぜそうすべきなのか」など様々な事を自分の事として考えます。自らが社会の一員である自覚と、自分たちが決めるという主体性をここでは疑似体験できます。
3,自治の体験
「こどものまち」には大人はいません。だとしたら、トラブルや困り事は自分たちで解決しなければいけません。どうすればみんなに納得してもらえるのか、誰が決めれば文句が出ないのか、こども達が考えるきっかけになります。その一環として「市長選挙」を開催している会場も多くあるようです。ただ、選挙をするかどうかもこども達自身が決める事です。
4,コミュニケーション
「こどものまち」には小学生から高校生までの市民がいます。もちろん知り合いばかりではありません。そんな多くの市民とひとつの社会を創り上げていく過程では、実に多くのコミュニケーションが必要となります。同じ学年でもない、同じ学校でもない、そんな多くの人とのコミュニケーションを通じて、こどもは確実に成長していきます。
5,教育・仕事
「こどものまち」は教育の一環だという人もいます。その通りだと思います。こども達にとっては遊びそのものですが、この遊びを通して多くを学ぶ教育の場である事もまた事実です。職業体験や起業体験、町の仕組みに地方自治。「机に向かって勉強する」という学びとは大きく異なるかもしれません。しかしこの「こどものまち」から学ぶ内容は、将来大人になった時に必ず役に立つ事ばかりだと思います。
ミニまちだのミッション
子どもと社会をつなぐ遊びと学びの場を提供する
自主性と創造力を育み、自己肯定感を高める
"ひと - みせ - まち"をつなげて町田をひとつに
保護者の皆様へのお願い
このプログラムへの参加をご検討いただいている保護者の皆様へ二つだけお願いがあります。これはこども達をひとりの人間として認め、こどもの成長を心から願うがゆえにできた決まり事です。ぜひご理解いただき、ご賛同いただきたくお願い申し上げます。
大人は口出し禁止
このプログラムでは、こども達が主体的に活動する事を推奨しています。私達大人と比べるとこども達は経験も少なく、まだ知らない事もたくさんあります。だから、ともすれば失敗してしまう事があるかもしれません。でもその失敗がこども達を大きく成長させてくれます。
大人はついつい口を出してしまいます。失敗させたくない。リスクを負わせたくない。とてもよく分かります。ただ、この『こどものまち』だけは大きな心で見守っていただけないでしょうか。失敗して、遠回りして、そしてこどもはまたひとつ大きくなるのだと思います。
大人は立入禁止
これはミニまちだ本番での話です。会場となる『こどもだけのまち』は、一歩入ればこどもしかいないまちとなります。当日の受付までは一緒にお越しいただけますが、その先のまちの中への入場はすべての保護者にご遠慮いただいています。
何か困った事があったら大人に聞けばいい。もしかしたら、こどもはそんな風に思っているかもしれません。しかし『こどもだけのまち』にはこどもしかいません。こどもしかいないから、自分で何とかしないといけないと考え始めます。考えて、行動して、失敗して、また考えて。帰り道のこどもは、ひと回りもふた回りもたくましくなっているはずです。
この二つだけはどうしても譲れないお願いとなります。どうかご自身のお子様を信じて、ご理解いただきたくお願い申し上げます。もちろんプログラム中のすべての活動の場において、実行委員会メンバーやボランティアスタッフがすぐ近くで見守っていますのでご安心ください。
どうぞよろしくお願いいたします!